会社員としての社会保険労務士の報酬・年収はこれから上がる

私は、会社員としての社会保険労務士の報酬・年収はこれから上がっていくと考えています。大企業の社会保険労務士資格保有者の需要が増加しているからです。

社会保険労務士は、もともと労働市場や環境の複雑化に伴って、社内だけでは十分な対応のできない中小企業へ労働関連事務を提供する専門職として出来た士業です。しかし、今や、これら労働関連の問題はさらに複雑になってきており、大企業でも社内に専門知識を持った人材を配置しなければ、解決できなくなってきています。

例えば、派遣労働の問題です。労働者派遣法の改正が2011年度の国会で決まりましたが、改正内容が中途半端で、派遣労働の問題はさらに深刻化すると考えられます。実際、私の知り合いの大企業の社長さんは派遣労働者への対応を強化するために社会保険労務士資格を持っている若手の総務部員の募集を決断しました。

ただの総務職ならば、それほど多くの給料はもらえないでしょう。しかし、大企業が、労使の円滑な関係を取り持つ人材を”特別な能力を持つ人材”として必要と考えているということが重要です。そういう人材は専門の能力を持っていると見込まれて入社するのですから、ただの事務職ではなく、専門職ということになるからです。専門職という位置付けになれば、給与も相当期待できるはずです。

厚生労働省の2011年の資料によれば、従業員1,000人以上の大企業の従業員の平均年収は600~650万円です。専門職ということになれば、同世代の平社員よりも2~3割程度、給料が高くなります。そうしますと、会社員としての社会保険労務士の報酬・年収は、若くても800万円以上になる可能性もあるでしょう。

また、専門職ですから、社内の出世競争とも無縁という考え方もできます。

社会保険労務士の報酬・年収以上にやりがいがあると言ってきた私としては、最後はおカネの話になってしまいましたが、今の時代になって、会社員としての社会保険労務士の報酬・年収も、決して捨てたものではないと思っています。